唐十郎初期二作、関西弁で初挑戦
唐十郎さんの初期作品『アリババ』、『愛の乞食』の二作品。唐さんが旗揚げした劇団「状況劇場」によって1966年に『アリババ』が、1970年に『愛の乞食』が初演されました。
演出は2023年、『少女都市からの呼び声』でもSUPER EIGHTの安田章大さんとタッグを組んだ金守珍 氏。野外テントの聖地・花園神社を有する新宿のTHEATER MILANO-Zaで上演した前作では金氏らしい爆発的なエネルギーを内包した独創的な演出が記憶に新しく、アングラ演劇のさらなる躍進を止めることなく、今作では唐さんの初期作品二作を初の全編“関西弁”で連続上演。
唐さんの独特な世界観を関西弁で再解釈することとなった。

『アリババ』
雨の中、真夜中の高速道路を駆け抜けて行った黒い馬を探す宿六。そしてその妻の貧子。二人のもとに老人が姿を現し、あの馬は赤いはずだと言う。ブランコが馬の嘶きのように音を立てて揺れだしたころ、隅田川に流した遠い記憶がよみがえってくる。「朝は海の中、昼は丘、夜は川の中。それはなあに?」
『愛の乞食』
生命保険会社に勤める田口は、公衆便所で具合の悪そうなミドリのおばさんを介抱していた。そこに、セーラー服姿の少女・万寿シャゲが帰ってくる。今夜からここは、キャバレエ「豆満江」になるのだ。さらに支那人のチェ・チェ・チェ・オケラと、刑事の馬田と大谷が現れる。男達は万寿シャゲに、かつて海賊時代に出会ったある事件の生き残りの女の面影を見出す。と、その時――彼方より、伝説の海賊ジョン・シルバーの足音が響く。
配信が決定!
12月20日(土)19:00より1か月、【PIA LIVE STREAM】で独占配信が決定した。
配信版では、舞台の公演映像に加え、特典映像として舞台裏のメイキングも同時配信。
稽古の様子はもちろん、衣装や小道具・大道具を作る俳優たちの姿。
安田さんも当時トークルーム(公式アプリでの有料サービス)で参加していたことを伝えてくれていたが、劇団みんなで作り上げるテント劇場の設営の様子、公演初日の裏側など、2か月以上にわった密着となっている。
配信版は音響・劇中歌作曲の大貫誉氏らの協力のもと、著作権の都合により一部楽曲を改変
コンテンツ内容
- 本編『アリババ』~幕間(15分)~『愛の乞食』 (約2時間45分)
- 特典映像 舞台裏に密着したメイキング映像(約45分)
配信詳細
- 配信(初回)|12月20日(土) 19:00~(巻き戻し不可の疑似生配信)
- アーカイブ配信期間|12月20日(土)24:00~2026年1月20日(火) 23:59
チケット
視聴チケット|4500円(税込)手数料別途
販売期間|2025年12月6日(土)10:00~2026年1月19日(月)23:59
コメント

令和の時代に表現する意味は2つ。
1つ目は、唐十郎さんの脳を好きに泳ぎ倒して欲しいのです。2つ目は、唐十郎さんの脳の中でリフレインされてきた世界はなんだったのかを”感じて欲しい”のです。
公演概要
紫テント:花園神社境内
2025/6/14〜7/6
出演、スタッフ
※伊東蒼、伊原剛志は『愛の乞食』のみの出演。
※風間杜夫は東京公演・福岡公演の『アリババ』のみの出演。
作:唐十郎
脚色・演出:金守珍
音楽・音響:大貫誉
美術:大塚聡 美術助手:寺田万里奈
照明:泉次雄
衣裳:安野ともこ ヘアメイク:新井健生
振付:広崎うらん 振付助手:花島令
映像:石原澄礼
殺陣:佐藤正行 演出助手:矢本翼子
舞台監督:幸光順平、佐藤豪
制作助手:長谷川きなり 制作:武川愛果、松井珠美
プロデューサー:松本美緒
チーフ・プロデューサー:森田智子
エグゼクティブ・プロデューサー:加藤真規

